2023年07月09日(日)
北九州市制60周年 開館11周年
~ピアノと砂のファンタジー~ 星の王子さま
世界中で愛されるサン=テグジュペリの名作「星の王子さま」
その儚く幻想的な物語の世界感を投影する広瀬悦子による選曲と演奏。
音楽と調和し、さまざまな登場人物たちを浮かび上がらせる田中研の朗読。
そして音楽、朗読と呼応し変幻自在に描き出される伊藤花りんのサンドアート。
本当に大切なもの、美しいものを想う儚い物語をピアノ×サンドアート×朗読によって紡ぐ。
ヴィオッティ、ミュンヘン両国際コンクール入賞後、1999年マルタ・アルゲリッチ国際コンクール優勝。同年パリ国立高等音楽院を審査員全員一致の首席で卒業し、併せてダニエル・マーニュ賞受賞。世界各国でリサイタルや音楽祭に出演し、デュトワ指揮N響、バイエルン放送響ほか国内外のオーケストラと多数共演。CDも多数リリースしており、近年では『ヴラディゲロフ作品集』、『情熱~クララ・シューマン、ブラームス、ヨアヒム』、『ビアラン&フランク:チェロ・ソナタ集』をリリース。情熱的でスケールの大きな音楽作り、美しい音色、幅広いレパートリーが高い評価を集め、世界に次々と活躍の場を広げるピアニストである。
(c)Michel Restany
幼少期からのバレエの経験を生かした楽曲に合わせたライブパフォーマンスを得意とし、国内外で公演を行っている。バレエで培った手の表現と砂の素材を活かした場面展開を取り入れ、多くのオリジナル作品を制作。また、林原めぐみ・ディズニーオンクラシックなど様々なアーティストとライブでのコラボを展開。秋篠宮殿下と紀子様の前でサンドアートパフォーマンスを披露している。映像分野では東方神起・斉藤和義などのアーティストのMVを制作。近年では道尾秀介著「風神の手」装丁画をはじめ、雑誌や絵本への挿絵画などのイラストの仕事も手がけている。
(c)齋藤明
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。現在は、コーラスグループ「アンサンブル・コノハ」のメンバーとして活動し、CD「心に咲く愛唱名曲集100選」「ふるさとの朝」「メロディーの花束」「ただいま」の他、NPBオフィシャルソング「Dream Park~野球場へゆこう~」をリリース。ラジオ番組や数々のコンサートに出演。美声と話術を活かし、企業紹介番組MC、CMナレーション、文化庁学校巡回公演やオーケストラ公演MCなど、声の仕事を中心に活躍中。また最近では、楽器演奏、編曲、作画なども手掛け、マルチな才能を活かした映像作品を創作、配信するなど活動の場を広げている。
数年前にフランスで観た、クラシック音楽とサンドアートのコラボ公演にすっかり魅了され、是非日本でも実現させたいと思いこの企画が生まれました。やがて消えてしまう儚さ故の幻想的な砂の芸術、サンドアートの伊藤花りんさんは、しなやかな動作で砂を舞い踊らせ、生き生きと描き出される絵は、観る人を物語の真髄に引き込んでいきます。王子様やバラ、キツネなど、1人でいくつもの役を次々と演じ分ける田中研さんの朗読は、それぞれのキャラクターを見事に浮かび上がらせ、聴衆に語りかけます。そして私が各々のシーンに合わせて選曲した『タイスの瞑想曲』や『ダッタン人の踊り』などの美しい名曲、更には知られざる珠玉の小品も織り交ぜて、ピアノが各場面の雰囲気を演出します。 飛行機がサハラ砂漠に不時着し、星の王子さまと出会うところから始まる不思議な物語。随所に散りばめられた胸に響く名言は、きっと大人の心にも届くに違いありません。三位一体で繰り広げられるこの異次元空間は、日々の忙しさに紛れて忘れてしまいがちな、子供の頃の純粋さや、時間をかけて築き上げるべき絆の大切さを思い起こさせてくれるでしょう。 「本当に大切なことは目に見えないんだよ…」サン=テグジュペリの深遠な世界観を、皆様と共有できますことを心から楽しみにしています。
広瀬 悦子(ピアノ)
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サンドアートパフォーマンスとはライトボックス(光るガラステーブル)の上に置いた砂を手で動かしていくことで物語を展開していくパフォーマンスです。絵の具で描く絵などと違って一瞬で消すことができるので音楽に合わせてどんどんと絵を変化させていけるのがサンドアートの魅力の一つです。砂と手と光というみなさんがよく知っている身近なものだけで描いていくので、どの世代の方でも一緒に楽しんでもらえると思います。 「星の王子さま」は王子さまが小さな星を旅立ち、沢山の人と出会っていくお話です。王子さまは出会いの中で色々な事を感じて考えます、私たちも生きている中で色々な人に出会い悩んで、大切なもの大切な事はなんだろうと考えながら過ごしていると思います。この物語はそんな普遍的なものが詰まったお話だと思います。 “ピアノと砂のファンタジー 星の王子さま”は広瀬悦子さんのピアノ一台とは思えない世界の広がりと、田中研さんから出てくる様々なキャラクター、物語と一緒に変化していく砂絵で構成されています。とてもシンプルな構成だからこそ、皆さんそれぞれの「星の王子さま」に出会うことが出来ると思います。是非、王子さまと一緒に旅をしに来てください。
伊藤 花りん(サンドアート)
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